社長挨拶

　日頃より、当社ならびに東急グループの事業活動にご理解を賜り、厚く御礼申し上げます。当社は、１９８６年、東急株式会社ならびに東急グループのインハウス研究所としてスタートいたしました。
　当時の日本は、高度経済成長期から成熟期に移りつつあり、産業構造も急速に変化しておりました。２１世紀を間近にし、故五島昇会長の強い想いを受けて、東急グループは如何にあるべきかを明確に提示することを目的に当社は設立されました。それ以来、経済、産業、社会、交通、都市開発、生活サービス、環境エネルギー、組織マネジメント、消費者意識、消費者行動など、経営を取り巻くさまざまな環境の基礎的研究を始め、東急グループ各社の経営戦略、事業戦略の策定、幅広い事業活動を支援するための情報の蓄積・分析・調査研究・発信を行ってまいりました。
　現在、東急グループは、交通、不動産、生活サービスの３つの事業を核に、ホテルリゾート事業など人々の日々の暮らしに密着した事業を多角的に展開しています。一時コロナ禍による業績の悪化がありましたが、全業において事業構造を抜本的に見直すことにより、コロナ禍終息後は再び業績が上向き、２０２４年度は過去最高益を計上する見込みです。
　当社におきましても、東急グループ各社の事業活動に関する研究を通し、東急グループの目指す新しい時代の生活環境の提案に貢献してまいります。
　２０２６年には当社は創業４０周年を迎えます。これまでの当社の調査研究方針、レベルをもう一度見直し、東急グループの事業活動および地域の発展に寄与する活動を展開していく所存ですので、引き続きご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

株式会社東急総合研究所 取締役社長　東浦 亮典